【2003年9月11日 日本経済新聞】
尼崎を物流拠点に──企業、工場遊休地を活用
関西熱化学の工場内に完成した花王の物流センター
(尼崎市)
阪神間の工業集積地、兵庫県尼崎市に企業の物流センタ
ーの進出が加速している。花王が尼崎市に関西での配送拠
点となる物流基地を設置したほか、丸紅も物流子会社が同
市に倉庫を開設した。工場の閉鎖・縮小が相次いで遊休地
が確保しやすくなっているのが背景だ。かつての重工業の
集積地が一大物流基地に変ぼうしてきた。
丸紅は、このほど物流子会社を通じて中国などからの輸
入雑貨やペットフードなどの保管・配送業務を受託するた
めの物流倉庫を新設した。倉庫用地は関西電力が2001年12
月に廃止した尼崎東発電所の敷地内で協力会社の事務所が
立地していた場所。遊休地の有効活用を狙う関電と用地の
確保を目指す丸紅の思惑が一致した。
丸紅では尼崎に拠点を確保した理由を「大阪や神戸に比
べて設置コストが安いほか、神戸港などからの輸入品の保
管にも適している」と説明している。
花王も国内の物流体制見直しの一環として 5月に「花王
尼崎ロジスティクスセンター」を新設、堺市と近畿 4カ所
に分散していた物流拠点を堺市と尼崎市の 2拠点に統合し
た。三菱化学系の関西熱化学の工場内にある遊休地の有効
活用のため、金融会社が敷地面積 6万7000平方メートルの
土地に延べ床面積8万7000平方メートルの4階建て倉庫を建
設、花王が賃借した。
花王ではコンビニエンスストア向けなどに小口多頻度配
送が求められており、物流精度を高めるためにも都市部に
拠点を確保することにした。
このほか、小西酒造(伊丹市)は工場の伊丹集約に合わ
せて 8月に尼崎市に物流機能を集約、 倉庫業の共栄倉庫
(大阪市)も6月に尼崎市に倉庫を新設した。
一方、土木工事会社の尼崎築港(東京・渋谷)は尼崎湾
岸部の遊休地の有効活用を狙って、 不動産会社のイマス
(大阪市)と組んで物流センターを建設する計画だ。完成
後にはメーカーや物流会社に賃貸する考えで、現在、賃貸
先の確保を進めている。
湾岸部に相次ぎ物流センターが進出するのは工場の中国
移転や縮小で遊休地が急増しているためだ。今年 4月に産
業立地課を新設、新たな企業誘致に乗り出している尼崎市
では物流関連の相次ぐ進出について「遊休地が減るという
点では歓迎する」と評価している。
−松下電器・尼崎工場− プラズマディスプレイパネルの生産高世界一を誇るの松下 電器の基幹工場です。正確には松下電器産業(75%)と東レ (25%)の合弁会社「松下プラズマディスプレイ(株)」 の工場になります。
■尼崎第1工場(第3工場)奥にある小さいほうの工場が、第3工場になります。 第1と第2工場は大阪府茨木市にあります。関西電力の発 電所跡に約950億円を投入して、2005年9月に稼動しま した。松下電器がプラズマパネル世界一のシェアを確保す るための復活の狼煙を上げた工場です。 ■尼崎第2工場(第4工場)手前に見えるのが尼崎第2工 場です。かなり前から稼動しているように見えますが、撮 影時(6月12日)とほぼ同時に本格的に稼動しました。 約1800億円を投じた尼崎第2工場の完成により松下電 器のシェアトップはますます磐石なものとなります。
都心上空ヘリコプター遊覧飛行
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